JOSの概要と設立目的

日本矯正歯科学会（Japanese・Orthodontic・Society.JOS）は、大正時代に創設された歴史ある団体であり、歯科矯正学の研究・臨床をリードする公益社団法人です。矯正歯科治療の質を向上させるために設立され、現在では7000名を超える会員を擁する国内最大の矯正専門学会となっています。

公益社団法人としての立場により、JOSは学術研究と社会的責任を両立する存在です。矯正歯科に特化した医療倫理の啓発、治療品質の標準化、歯科医師の育成制度を整備しており、これは日本歯科医師会や厚生労働省とも連携して行われています。

そのため、JOSの認定を受けた歯科医師は患者からの信頼も高く、治療の安全性・確実性を重視する人々に選ばれる傾向にあります。矯正歯科における信頼の“証明”として、JOS認定制度は非常に重要な意味を持っています。

学術大会・教育活動の取り組み

JOSのもうひとつの中核的な取り組みが、学術大会や教育研修の開催です。現在の第84回学術大会では、AIを活用した矯正診断技術、マウスピース矯正の症例研究、歯科矯正学の国際的な潮流などが取り上げられ、国内外から注目を集めています。

また、全国の支部単位でも年に数回の例会が実施されており、地域に根ざした症例報告会や臨床技術セミナーが行われています。これにより、都市部と地方の診療技術格差が縮小し、全国で均質な矯正治療の提供が実現しつつあります。

JOSは学術大会だけでなく、次のような教育コンテンツを用意しています。

• 症例検討会.実際の難症例をもとに治療計画を共有
  
• 認定医セミナー.基礎的知識や最新トレンドを学ぶ
  
• オンライン講義.遠方からでも参加可能な講義配信
  

こうした活動の成果として、JOS所属医師の診療水準は全体として高く保たれています。

最新の学会情報と公式ホームページの活用方法

日本矯正歯科学会の公式ホームページは、一般ユーザーから医療関係者までが活用できる情報のプラットフォームとして機能しています。現在、学術大会情報や認定医検索、治療情報などが整理されており、情報源としての信頼性と利便性は非常に高いものです。

以下に、情報と主な内容を整理しました。

特に注目すべきは、認定医検索機能です。こちらでは地域別にJOS認定医を一覧表示でき、医院名、担当医、連絡先、認定状況まで確認可能です。これは、患者にとって「信頼できる医院選び」をサポートする大きな手助けになります。

また、学会の動向を把握するうえで重要なのが「学術大会抄録」や「講演動画」の配信ページです。令和7年度からは、オンライン参加が正式に制度化されており、全国の歯科医が時間・場所にとらわれずに最新情報にアクセスできる仕組みとなっています。

FAQページも充実しており、特に以下のような質問に対応しています。

• 認定医と専門医の違いは？
  
• インビザラインと学会認定治療の違いは？
  
• 矯正費用の全国相場は？
  
• 学会のイベントスケジュールは？
  

情報の鮮度についても、今年以降の大会や制度改正が反映された内容となっており、最新のトピックに関心を持つユーザーにとって有益です。近年では動画コンテンツの追加や視覚的レイアウトの改善も進んでおり、今後はより多くの一般ユーザーにも閲覧されることが予想されます。

認定医とは何か？取得条件と制度の全体像

日本矯正歯科学会が設ける認定医制度は、矯正歯科分野における臨床能力と倫理性を兼ね備えた歯科医師を認定する制度であり、患者が信頼できる医院を選ぶ上で極めて重要な判断基準のひとつとされています。認定医は、学会が定めた基準を満たした歯科医師のみに与えられる称号であり、治療の質と安全性の証明といえる存在です。

この制度は、一定の臨床経験、専門的な知識、症例報告、筆記試験などをクリアした歯科医師のみが対象となります。特に注目すべきは、患者の口腔内状況や矯正治療装置の選定、長期的な予後評価まで含めた総合的な診断力と技術力が審査対象となる点です。

このように、認定医になるためには単なる試験合格だけでなく、日々の臨床実績と学術的姿勢が求められます。患者にとって、認定医が在籍する医院を選ぶということは、学会が保証する「一定水準以上の技術と倫理」を備えた歯科医師に治療を任せるという意味を持ちます。

しかし、こうした制度の存在を知らないまま医院を選ぶ患者も少なくありません。そのため、治療を始める前に必ず医院の認定状況を確認し、症例数や治療経験、使用装置の種類（マウスピース、ワイヤー、部分矯正など）に関する説明を受けることが重要です。

専門医と指導医のステップアップ制度

認定医の資格を取得した歯科医師の中で、さらに高い技術力と教育能力を備えた医師にのみ与えられるのが「専門医」・「指導医」という上位資格です。これらは段階的にキャリアアップできる制度となっており、単に治療を行うだけでなく、後進の育成や学術研究への貢献も期待されるポジションです。

まず、専門医は認定医の上位資格に位置づけられ、臨床力と学術力を備えた歯科医師に与えられます。取得には、高度な治療症例の提出、症例審査、口頭試問、学会発表実績などが必要とされ、その基準は非常に厳格です。

次の表で、認定医・専門医・指導医の主な違いを比較してみましょう。

指導医に至っては、全国のセミナーや講演会、学会活動で教育的立場を担うことが多く、単なる医療従事者ではなく、矯正歯科分野全体の質を担保する存在ともいえます。特に、日本矯正歯科学会の指導医は、JOSの中でも極めて少数であり、地域に1～2名しか存在しないケースもあります。

こうした段階的資格制度により、患者にとっては「どのレベルの医師に診てもらえるのか」という判断材料が増えます。資格だけでなく、医院が提供する治療技術・説明力・対応姿勢といった要素を加味し、自分に合った医院選びをすることが重要です。

また、資格制度は学術大会との連動も見られ、指導医の多くは登壇経験が豊富で、臨床と研究の両立を果たしているため、治療の背景にある理論的裏付けや最新技術の導入にも積極的です。

認定医でない医院との違いと注意点

矯正歯科を標榜する医院は年々増加傾向にありますが、その中には学会認定を受けていない、いわゆる「非認定医院」も多数存在しています。外観や設備は整っていても、学術的な裏付けや臨床経験が乏しいまま治療を行っているケースもあるため、患者としては医院の選定に細心の注意が求められます。

特に多いトラブル事例としては、以下のようなケースがあります。

• 初診時に説明された費用と最終的な支払額が異なっていた
  
• 装置が破損しても対応が遅く、長期間放置された
  
• 治療後に歯並びが戻ってしまい再矯正が必要になった
  

これらは「医院を選ぶ段階での確認不足」が原因であることが多く、患者自身も矯正歯科の資格制度について知識を持っておく必要があります。

選定時には以下のようなポイントを押さえておくと安心です。

1. ホームページや受付で認定医の有無を確認する
   
2. 説明の際に症例写真・実績を提示してもらう
   
3. 治療計画や費用の説明が文書で提供されるか確認
   
4. 万が一のトラブル時の対応体制を聞いておく
   

公益社団法人であるJOSの認定制度は、こうしたリスクを未然に防ぐフィルターの役割を果たしており、認定医制度が持つ社会的意義は今後さらに高まるといえるでしょう。

認定医一覧の探し方

矯正治療を検討する際に、「どの医院が信頼できるのか」という問いは誰もが抱く共通の不安です。その不安を軽減する一助となるのが、日本矯正歯科学会（JOS）が提供する「認定医検索ナビ」の存在です。この検索ツールは、患者が自分の住む地域や通いやすいエリアで信頼できる矯正専門医を見つけるために設計されたもので、現在も利便性の高い情報提供手段として機能しています。

• 都道府県
  
• 市区町村
  
• 医院名
  
• 認定ステータス（認定医、専門医、指導医）
  
• フリーワード（医院の特徴や担当医の名前など）
  

この検索システムは、ユーザーにとって直感的に操作しやすく、スマートフォンからも快適に利用できる設計がされています。地図機能も搭載されており、通いやすさや最寄り駅からのアクセスも簡単に確認できるため、忙しい社会人や子育て中の保護者でも効率的に医院選びができます。

下記は、JOS認定医検索ナビの機能をわかりやすくまとめた表です。

このツールの活用で特に便利なのが、「現在地から近い認定医」という視点で探せることです。Googleマップと連携した機能により、外出先や通勤途中にふと矯正を思い立ったときにも、素早く近隣の医院が確認できます。

また、検索結果から各医院の詳細ページに移動すると、診療時間、休診日、対応している矯正装置の種類（ワイヤー矯正、マウスピース矯正など）も確認でき、比較検討の材料になります。これは特に「インビザライン・認定医じゃない」といった検索ニーズを持つユーザーにとって、大きな価値があります。

検索精度の高さと最新情報の反映速度も、学会公式ツールならではの強みです。情報の更新頻度は随時であり、認定医が更新に失敗した場合は即時反映される仕組みになっているため、「掲載されている情報が古かった」というリスクを減らせます。

患者自身が安心して医院を選べるよう、検索ツール内では「認定制度の説明ページ」へのリンクも設けられており、認定医・専門医・指導医の違いについても事前に理解を深めたうえで医院を選択することができます。

自分に合った認定医を選ぶためのチェックポイント

全国の認定医から、実際に「自分にとって最適な医師」を選ぶには、単に所在地や資格の有無だけではなく、複数の視点からの比較が必要です。現在、矯正歯科の選定で患者が重視すべき具体的な判断基準を紹介します。

特に症例数の確認は、医院のホームページや初診カウンセリングでの質問を通じて行うのが効果的です。「年間何件程度の矯正治療を行っていますか？」、「小児矯正と成人矯正の比率は？」といった質問を通じて、医院の得意分野や施術スタイルを把握することができます。

また、患者として見落としがちなのが「アフターケア」の質です。矯正装置が外れた後の保定装置（リテーナー）の調整、後戻り予防の定期通院、急な歯並びの変化に対する再治療などを丁寧に行っている医院は、長期的に満足度の高い治療を提供している傾向にあります。

SNSや口コミサイトの情報も参考になりますが、評価の信頼度には注意が必要です。理想的なのは、実際の症例写真を交えた説明や、他院との比較ポイントを丁寧に伝えてくれる医院です。たとえば「矯正歯科 認定医じゃない」といった言葉が口コミに見られる場合、その内容の真偽を医院に直接問い合わせることも大切です。

以下のようなリストで、医院選びの優先度を整理するのも有効です。

1. 認定医・専門医・指導医の在籍確認
   
2. 治療方針とカウンセリングの納得感
   
3. 症例数と実績の豊富さ（公式ホームページなどで明記）
   
4. 通院のしやすさ（アクセス・診療時間）
   
5. 治療後のアフターケア内容と保証の有無
   

「全国の認定医一覧からどう選べばよいかわからない」という声は多くありますが、こうした視点を持つことで、医院とのミスマッチを未然に防ぐことができるでしょう。

認定医の選び方は、単なる一覧の確認だけでは不十分です。日本矯正歯科学会が提供するJOS公式検索ナビを活用すれば、現在地域別に認定医を絞り込むことができ、医院の詳細情報や症例経験も視野に入れて比較検討が可能です。これは特に初診で不安を感じている方にとって、信頼できる矯正歯科を選ぶ上で非常に有効な手段となります。

認定医の中には、専門医や指導医へとステップアップしている歯科医師もいます。これらの資格は、症例数や学術大会での発表、継続的な教育活動を通じて取得されており、単なる肩書きではなく、確かな臨床力と倫理基準を示す証です。今年の改訂によって、更新制度もさらに厳格になり、症例報告の質や継続教育履歴が明示されるようになったことは大きな信頼材料と言えるでしょう。

とはいえ、「認定医だから安心」とは限らず、自分に合った医院選びには複数の視点が必要です。医院の雰囲気や口コミ、説明の丁寧さ、費用体系の明瞭さも大切な要素です。特に治療費については、装置の種類や治療期間によって差が出やすいため、あらかじめ確認しておくことがトラブル回避につながります。

安心の歯列矯正治療をご提供するおだ矯正歯科

おだ矯正歯科は、お子様から大人まで幅広く対応しており、歯並びにお悩みの方にはインビザラインなど目立たない矯正装置を使用した治療をご提供しています。最新の機材を導入し、安心できる治療環境を整えています。また、費用についても事前にしっかりとご提示し、一部の治療には保険適用も可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

おだ矯正歯科
住所	〒194-0013東京都町田市原町田6-15-13 町田東口駅前ビル 2階
電話	042-726-9511

お問い合わせ

Q.認定医の治療費は一般の歯科医院と比べてどれくらい違いますか
A.認定医による矯正治療の費用は医院によって差がありますが、装置の種類や治療内容に応じて60万円から120万円が一般的です。例えば、インビザラインを使用する場合は追加費用が発生するケースもあり、事前に装置代や通院回数を明確に説明してもらうことが重要です。日本矯正歯科学会の認定医であれば、費用の内訳や治療期間などを事前にしっかり提示してくれるため、想定外の出費を防ぎやすくなります。

Q.認定医の検索はどうやって行えばいいですか？地域ごとの一覧はありますか
A.日本矯正歯科学会の公式サイトにあるJOS認定医検索ナビでは、都道府県や市区町村単位での検索が可能です。検索結果には医院名・担当医・連絡先が一覧で表示され、近隣の医院を比較検討するのにも便利です。現在、全国に約3300名の認定医が在籍しており、検索ナビの利用で自分に合った医師を効率よく探せるようになっています。

Q.認定医の資格は一度取ったら永久に有効ですか？
A.いいえ、認定医の資格は5年ごとの更新制です。現在の制度改定により、更新には最新の症例報告提出・継続的なセミナー参加などが必須となり、常に新しい知識と技術を保っていることが求められます。このように更新制度が整備されていることで、認定医は継続的に技術を磨き、安心して治療を任せられる存在として制度的に保証されているのが特徴です。

医院名・・・おだ矯正歯科

所在地・・・〒194-0013 東京都町田市原町田6-15-13 町田東口駅前ビル 2階

電話番号・・・042-726-9511