こんにちは。おだ矯正歯科 院長の織田です。
「大人になってからでは受け口の治療はもう遅いですか?」とか、
「今さら、矯正歯科治療なんて手遅れ」
とあきらめていませんか?
もちろん受け口の治療は、学童期(4歳~12歳頃)までに第一期の矯正歯科治療を受けると、
期間やご費用などで利点が多い場合があります。
しかし、例えば子供の頃には
・矯正歯科に通っていたけれど転居などで治療を中止してしまった
・矯正歯科で相談する機会が持てなかった
・矯正歯科で治療を受けられがなかった。
・治療を途中で諦めてしまった、
・治療は一度したけれど成人なるにつれて歯並びや咬み合わせが変わってきた
という方もいるかもしれません
大人の方でも受け口の治療で良い歯並びと咬み合わせになったかたがたくさんいます
今回は大人の受け口の治療について解説していきます。
大人の矯正歯科治療では、全ての歯に歯科矯正用のブラケットを装着する
マルチブラケット装置で治療を検討することがほとんどです。
ただ治療内容は、以下のような要因によって変わります。
1)主に歯の位置関係(前歯の向きや方向など)の問題があるか
前歯の生えている方向や角度が悪くて受け口になっているような例が挙げられます。
2)上下のアゴの位置関係に問題があるか
前歯の生えている方向や角度、位置が悪いために上下の歯をうまくかみ合わせるためにアゴをずらしていることがあります。
3)主に骨格的(上下のアゴの大きさと位置関係)に問題があるか
骨格性の問題がある場合の受け口(下顎前突)の治療は、子供の時の治療でしっかり改善することも重要です。
しかし、その後アゴの成長が起こって、歯並びが変わってしまうこともあるかもしれません。
このような時は、歯が全て永久歯に生え変わって、顎の成長変化が終了したころ
18才前後になってから、あるいはそれ以降でも治療を行うことができます。
さらに、上あごの大きさが小さく、下のアゴが大きいなど、骨格的な問題がさらに明らかな場合は、
咬み合わせのズレが大きくなり、口元なども受け口の傾向がさらに目立つようになるでしょう。
骨格的な問題を根本的に改善するためには、
矯正歯科治療に加えて外科手術を併用する顎変形症(保険適用となります)の治療を選択することもあります。
大人の受け口や前歯の咬み合わせが逆になる反対咬合(下顎前突)が
気になっている方は、まず、矯正歯科で相談すると良いでしょう。