こんにちは。院長の織田です。
今回は子供の受け口の原因について説明していきます。
受け口は、専門的には反対咬合(はんたいこうごう)あるいは下顎前突(かがくぜんとつ)
とよばれる不正咬合(悪い咬み合わせ)の一つで、
上下の歯を咬み合わせた時に
下の前歯が上の前歯より前で咬んでしまいます。
まず、初診相談(無料)にお越しいただき、歯並びとかみ合わせの状態を確認させていただきましたら矯正歯科治療の一般的な内容を説明いたします。
その後、ご希望でしたら状況をより詳しく調べて治療計画を立てるために精密検査と診断(税別40,000円)を受けていただきます。
検査で得られたエックス線写真、歯型から作製された模型、写真などの資料を分析して
受け口が気になっている方の場合、主に次の3つの要因が原因になっているかを調べます。
1.骨格的な問題
2.歯の問題
3.機能的な問題
1.骨格的の問題
骨格性の問題では、歯の生えている向きや角度 上下の骨の大きさの違いによって受け口になっているかどうかを調べます。
上下のアゴの骨の大きさ、長さ、前後的な位置関係のバランスがとれていないと
歯が生えている土台の位置関係が合わず、咬み合わせも乱れやすく、
遺伝的な影響が関係している場合もあります。
横顔のエックス線写真を撮影して、分析(セファロ分析)することで骨格性の問題の有無について調べることができます。
2.歯の問題
受け口になる場合も、歯の生えている向きや角度の影響を受けます
また、歯の数が足りないことが咬み合わせが悪化する原因になることもあります。
歯の問題を調べるために、パノラマエックス線と横顔のエックス線写真を分析して調べることができます。
3.機能的な問題
機能的の問題は、噛む時のアゴの位置関係が良くない場合に、ご本人も気づかないうちに本来の咬む位置からアゴをずらして咬んでいることなどで生じます。
人は顎(あご)を閉じて咬みますが、下あごの位置は前後左右にある程度動かすことができますから、
前歯の咬み合わせや歯の位置関係が悪いために本来のアゴの筋肉が楽にできる位置からずらしているときには、機能性の問題が疑われます。
ワックスなどを使用して上下の歯を咬み合わせた状態を記録します。また、顎の関節部分のエックス線を撮影して診断することがあります。
以上のような検査を行ったうえで、
診断では受け口になっている原因、治療に使用する矯正装置、治療期間、ご費用を含めた治療計画ついてお話し、
書面でお渡しすることができます。
当院では、こどもの治療の場合には、5歳~9歳頃に受け口の治療するケースが多いですが
矯正歯科治療では思春期以降や成人の方でも受け口の治療はできます。
治療の種類については次のブログで解説したいと思います。
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