こんにちは。
今回は、混合歯列期(7歳から12歳頃)の子供の受け口の治療について説明していきます。
この時期は治療に用いる矯正装置の選択肢も増えます。
検査で受け口以外にも問題がある時は、2、3種類の矯正装置を組み合わせて治療をすることもあります。
1)骨格的な改善が必要(アゴの骨の成長や大きさの問題)な場合
夜間を中心に使用する取り外しのできる装置:
口の中に取り付けた装置にゴムをひっかけたらお顔にフレームをつけてゴムをかけます。これは上アゴに対し前方への力をかけ、下あごの成長を抑えながら上あごの成長を促進させる効果のある治療です。
お子様のアゴの成長のバランスを変えて骨格を整えることができます。
2)前歯の前方への移動を行う場合
2-1) ご自身で取り外しができる矯正装置:
前歯が生え変わったばかりの時は、取り外しのできる装置についたワイヤーで、
前歯に軽く力をかけて移動させることによって咬み合わせを変えることができます。
また、取り外しのできる装置は夜間を中心に使用すればよいものもあります。このような矯正装置では、お口の筋肉の力と作用を利用してアゴの位置を修正しながら歯の移動も行うことで受け口を治していきます。
2-2) お口の中に固定する装置
取り外しができるものよりも歯に固定した方が歯を移動するのに短期間で効果的な場合もあります、このような場合にはワイヤーなどで歯の裏側から力を軽くかけて歯の移動を行います。9歳頃になると前歯4本は永久歯(大人の歯)が生えそろいますので、この時期に前歯に矯正装置を固定してワイヤーで前歯4本をきれいに並べることもできます。